高台家の人々が好き過ぎる
あねこです。
私の中で読んでいて元気が出る、前向きになれるマンガといえば「高台家の人々」。
2016年に綾瀬はるかさん主演で映画化されているので、ご存知の方も多いと思います。
木絵ちゃん、光正様、茂子ちゃんや和正くんをはじめとした登場人物の魅力は言わずもがなですが、ちょっと疲れたアラサー女に刺さりまくった点を述べていきたいと思います。
以下若干ですが、ネタバレ含みます。
掴みが素晴らしい
高台家の人々の1ページ目。
木絵ちゃんが病欠で数日会社を休んだ後に、心底会社に行きたくなくなって、
一日ズル休みをしてゴロゴロしながら妄想している場面が描かれています。
この木絵ちゃんわかりみが過ぎませんか?
わたしにはわかります。
そりゃあ毎日出社はするんですが
朝、布団から出るまでは心底行きたくないと思っているわけで。笑
思い返せば、まだ光正様も登場していないこの時点で、私の心はしっかり掴まれていました。笑
木絵ちゃんへの親近感が爆上がり。
また、この冒頭の場面だけで、木絵ちゃんの妄想が面白そうなことが伝わってきますよね。流石、森本梢子先生。
親近感が湧く部分がありつつも、心優しく妄想力高めな木絵ちゃんがとても大好きです。
第3巻 第21章
私が1番好きなエピソードが、こちらです。
光正様の会社での一日に密着しているエピソードですが、これを見ると
「テレパスとして日常生活を送ると
思いがけず人の優しさに触れる事もあるけど
やっぱり心労溜まるよね」
となります。なりました。
最後に木絵ちゃんが登場して、光正様を癒してくれるのですが、この描写がとてもいい。
木絵ちゃんはお得意の妄想もかましつつ、
疲れた光正様の応援したい
でも邪魔しちゃ悪いしな
と思っている訳なんですが、そこにあるのは純粋に相手を思い遣る気持ちなんですよね。
しかもそれを口に出して押し付けたりはしない。
最高すぎませんか?笑
木絵ちゃんの妄想をテレパスした後の光正様の独白が最高なのは、言うまでもありません。
(ここの光正様の立ち姿が好き過ぎる。笑
是非、漫画で読んでいただきたいシーンです。)
また、このエピソードが凄く好きなのは、ストレスフル?な私たちの生活にも通じるものがあるな、と思ったからなんですよね。
光正さんほどダイレクトに他人の考えがわかってダメージを受けることは少ないと思いますが、日々の生活で人と関わることによって、ストレスを感じる時ってありますよね。逆に自分も人にストレスを与えてるかもしれないし。
だからこそ、自分はできる範囲で周りの人に思いやりを持って、誠実に対応していきたい。
このエピソードを読むと、当たり前ですが大切な事を思い出させてくれて心が洗われるところが大好きです。
(実際に思いやりを持って過ごせているは微妙ですが。笑 まずは少しでも心掛けることが大事かなと。たぶん。)
シリアスな場面でもストレスが溜まらない
個人的な好みの問題ですが、私はドロドロした愛憎入り混じるお話がちょっと苦手です。
日々の生活で多かれ少なかれストレスを感じているのに、漫画を読んでいる時までストレスを感じたくないのが本音です。笑
森本梢子先生の作品は全体的にそうですが
シリアスな場面に出くわしても
「心が重い、読み進めるのがしんどい」
とはならないんですよね。
登場人物の人柄が信頼できるので
「どう前向きに乗り越えてくれるんだろう」
と期待できるというか。笑
また、シリアスな場面でも、笑える描写が挟まってるのも私は大好きです。笑
2巻の由布子さんに木絵ちゃんが詰問されているシーンでの「小太鼓」の下りとか。笑
本当に期待を裏切らない、自分の気持ちが前向きになる素敵な漫画です!
また、時間のある時に好きなキャラクターについて語りたいなと思います。
終わり