ねことマンガ

お気に入りのもの(主に漫画、たまにゲーム、映像作品)について語ってます

【暁のヨナ】面白い漫画はタイトルから面白い

どうも、いもこと申します。


いやぁ~今日も今日とて暁のヨナめっちゃおもしろいですね。

 

暁のヨナの好きなところは沢山あるのですが、私は暁のヨナのタイトルがとても好きです。
各話の題名のことです!

 

こんな面白いストーリーを産み出せるのすごいな~と思うんですが、タイトルもこんな素敵なのを考えるの、本当にすごいな~と思います。
タイトルの言葉の良さを語るのに、私のアホみたいな語彙力ではすごいな~しか言えない😂

 

タイトルの言葉単体だけでも素敵でカッコ難しいタイトルも多いですよね。
大変お恥ずかしながら漢字が読めずググった単語もいくつかありました😅


「この身は不撓」「咆哮」とか。

そして、タイトルがあることでよりその内容の解像度が上がるような、深みが増すような、より作者の想いをくみとれるような気がするんです。

 

私、このブログためのヨナネタのメモ書きをしてるんですがこんなことを書いていました。

 

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かっけぇ笑

 

好きなタイトルはた~くさんあるのですが、今日は一番好きなコイツをピックアップしたいと思います。

 

以下ネタバレ含みます!

 

 

 

 

88話「その瞳は同じ海の色」

 

私この題名が一番好きなんです。
水の部族、麻薬ナダイ問題に奔走する中で、ヨナとスウォンが遭遇しちゃうところですね。

 

その瞳は同じ海の色、これを文字通り解釈すると、
ヨナ、スウォン、そしてハクの3人ともが同じ海の方向を見ていて、皆の瞳に海の部族の美しい海の青い色が映っている。
これだけでもなんか詩的で切なくて情緒があるなぁ...と思うんですが、物理的に瞳に同じ色が映るという意味だけでなく。

 

スウォンの言う通り今はヨナ側もスウォン側も同じく、戦うべき敵は海から来る南戒の船であり、ナダイをやっつけることを考えている訳で、ひいては、民を助け高華国をより良い国にしていくという同じ目的に向かっている。

 

この大事なストーリーの道筋を、こんな綺麗な言葉でタイトルにしているの、本当すごい。すごいな~

 

彼らは決別したにも関わらず、皮肉にも同じ道を進んだり共に戦ったりという運命を辿るのは、切なくもありヨナの面白いところだなぁと思います。


これは、以前にも似たようなメッセージが示唆されていました。

 

39話、阿波にてヨナとスウォンが初遭遇した時、スウォンはヨナに
「今はまだ私にはやるべきことが
あるから(まだ死ねない)」
と言っています。白いハト?が飛んでいるところですね。


その後程ない43話でイクスとの会話の中、今度はヨナのモノローグにて「今はやるべき事がある」という言葉があります。
ハトと阿波の街をフラッシュバックしながら...(ここ、アニメではとても印象的に演出されていて素敵でした!)

 

さらに72話、二度目の遭遇となるスジンの反乱の戦の時に、ヨナは
「強い力でこの国をまとめる指導者が要る」
「だからあなたはこの国の王になったのね」
という旨のことを言っています。

この、徐々に2人の思考が交わっていく感じ、ヨナを初めて読んだときめっちゃワクワクしたなぁ。
2人が遭遇する度に少しずつ種明かしされてく感じ。
というか、ヨナとスウォンが突然遭遇するところ、初見の時は本当に心臓がドッとなってめっちゃ心拍数上がった...
きっと本誌でリアルタイム連載時に見た読者の方はも~びっくりして心臓止まったでしょうね。
何度も読み直してもめっちゃ面白いんですが、あの初めて読んだときの高揚感は半端なかった。


一方、2人の指す「やるべき事」について厳密にいうと、スウォンの最終的な目的は「他国におかされない強国にすること」が一番で、ヨナは「苦境に押しつぶされる人々を助けたい」「力になりたい」「守る」なのかな。
なので全く同じ考えと言うのは正確ではないと思っています。

 

それが表れた最初のきっかけはヨナ一行が金州を訪れた時でしょうか。

国同士の争いにより翻弄される民の姿を見たヨナは、この戦は戒帝国にも高華国にも与する気になれないとし、敵は戦そのものと考えます。
さらに敗残兵の深い悲しみ憎しみに触れてその想いは強まったことでしょう。
この辺り、ヨナとスウォンの考えの方向に差が出る大事なポイントな気がします。

このヨナの経験はその後の真国との関わりで活きていますよね。
ゴールは同じ属国となるのでも、戦をすると敵も味方も多くの死人が出て憎しみが生まれるのと、話し合いで決まるのとでは全然違います。


ヨナが緋龍城に還った今、ヨナとスウォン、そしてハクの瞳はまた同じ色を映すんでしょうかねー。

こうやって書きながら、ヨナとスウォンの考えが違うように、スウォンとケイシュクの考えや信念も少し違うよなぁ。とか考えていました。
それについてもまた今度書こうかな。


「その瞳は同じ海の色」のタイトルからずいぶん話が飛んでしまいました💦
が、題名ひとつでこれだけ語りたくなるような、本当に好きなタイトルです。

 

他にもまだまだ語りたい素敵なタイトルがあってメモしてるので、またいつか!

 

あ~本当に暁のヨナ面白いわ

 

おわり